松平定信公と上杉鷹山公…。2人の稀代の人物に魅せられ、医療の現場から《改革》を志した一人の精神科医。ひもろぎグループ理事長・渡部芳徳(医学博士)がグループの目標について語ります。
■定信公ゆかりの土地で、鷹山公の教えを胸に
ひもろぎグループの拠点である福島県白河市は、現在でも豊かな自然を湛える誠に風光明媚な土地。美味しいお米の産地としても有名ですが、この礎を築いたのは今から200余年前の白河藩主・松平定信公です。定信公といえば八代将軍吉宗の孫であり、徳川幕府の老中首座(1787〜1793)を勤めたことは有名ですが、その一方でさまざまな産業振興や文教政策を白河の地で実践した人物でもありました。そしてもう一人、ほぼ同時代に極度の財政難にあった米沢藩を倹約と産業振興によって再建したのが上杉鷹山公です。鷹山公については自ら木綿の着物と一汁一菜の食事で暮らしたことや、J・F・ケネディ大統領が最も尊敬する日本人に挙げたというエピソードをご存じの方もいることでしょう。何故、ここで2人の稀代の改革家の話をしたかというと…。私の家には代々受け継がれてきた鷹山公直筆の書があり、私はその教え(若いうちにしっかりと学び、努力をしなくてはならない)を胸に、定信公ゆかりの土地で、ひもろぎグループの礎を築けたことに大きな喜びと誇りを感じているからです。精神科医としてアメリカ留学を経験し、帰国後、南湖病院(現在の南湖こころのクリニック)で認知症に苦しむ患者さんとご家族の悩みに触れた時、私は鷹山公のもうひとつの言葉(心の壁を壊し、自らの胸に火をつけよ)を支えに介護老人保健施設「ひもろぎの園」の開設を決心しました。そして幸いなことに、私も当時の定信公や鷹山公と同じように同志(有能な人材)に恵まれ、「グループホームひもろぎの園」などの関連施設・事業所や「ひもろぎ心のクリニック」(東京/巣鴨)も立ち上げることができました。しかし、私たちの《改革》は始まったばかりです。『障害者や病人、老人や子供など社会的に弱い立場の人々に優しい社会づくり』に向けて、ひもろぎグループはさらに新たなステップを踏み出そうとしています。
■「支え合いの社会」実現に向けて
すでにご承知のとおり、ひもろぎグループは子育て支援施設として「ひもろぎ英才クラブ」を設立。顧問に名門進学塾・四谷大塚の元教務部長(迫田文雄先生)を迎えるなど、最高のスタッフ構成でスタートすることができました。さらに2005年には「南湖こころのクリニック」敷地内に精神障害者社会復帰支援施設《福祉ホーム》を開設するために、医療法人社団とは別に社会福祉法人格を取得しています。これは統合失調症など重篤な心の病を抱える方々の社会復帰を支援する施設です。ひもろぎグループでは、この《福祉ホーム》の活動を将来的には介護老人保健施設「ひもろぎの園」などと連携させていく構想も持っています。「お年寄り(要介護者)と精神障害者と知的障害者が各々できる範囲で支え合い、それを私たち健丈者が見守り、サポートする」…。そんな「支え合いの社会」実現に向けて、私たちは自らも学び、そして若い人材を育て、より社会に貢献して参りたいと考えています。つきましては今後共、ひもろぎグループの活動にご注目いただき、より一層の暖かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
ひもろぎグループ理事長 渡部芳徳


