グループホームひもろぎの園 ホーム長 本柳瑞恵
時には娘さんやお嫁さんの役を演じながら、入所者さんの暮らしをサポートしています!
グループホームは「認知症で自立生活が難しくなってきた方に、できるだけこれまでと同じような生活をしていただく」ための施設ですから、暮らしぶりは共同住宅での生活に似ているといえますね。例えば、毎日の食事にしても基本の献立は栄養士が作りますが、食材の買い物に出かけたり、料理するのは入所者の皆さんですし、その日の献立がイヤな人は別のモノを作って食べることもできるんです。私たちスタッフはそれらを常に見守り、必要な時に的確なアドバイスやサポートができるように心がけています。心配だからと言って、手や口を出し過ぎてもダメなんです。生活パートナー(協力者)という意識で一人ひとりの入所者さんとじっくり付き合い、その方の性格や個性を尊重すること。そして、その時々の体調や気分に合わせた対応が素早くできるかどうか?がとても大切だと思っています。ですから、毎日いろんな役を演じていますよ。時には皆さんの「先生」になったり、時には誰かの「娘さん」や「お嫁さん」になったり…。でも、そんなふうに「求められる役回り」を演じることで、それぞれの方とのコミュニケーションをずいぶん深めることができたと、最近つくづく感じています。
グループホームひもろぎの園は開所から1年半を迎えましたが、おかげさまで入所者さん同士の交流もあるなど、アットホームな雰囲気を作り上げることができています。また買い物など、外出の際に気軽に声をかけてくれる「なじみのお店」も幾つかできました。当たり前の話ですが、入所者さんにはご家族やグループホームの仲間はもちろん、より多くの人々との交流がイイ刺激になります。このため、今後も「なじみのお店」を増やすなど、より地域に溶け込んだ環境づくりをしていきたいですね。それと同時に、それぞれの方のご家族や関係医療機関との協力体制もさらに強めていきたいと考えています。一人ひとりの入所者さんに少しでも永く健康的な生活をお送りいただくために…。そして万が一の場合でも、適切なケアをすることができるように…。私たち自身も今の小さな成功に満足することなく、入所されている皆さんの生活パートナーとして、もっともっと勉強しなくてはならないことがたくさんあると感じている、今日この頃です。


