「支え合いの社会」実現に向けて、より地域に根ざした福祉活動を実践するために…。ひもろぎグループは社会福祉法人格を取得。活動の幅を広げはじめています。
■精神障害者の社会復帰支援の現状
わが国では平成5年に障害者基本法〔身体障害者、知的障害者、精神障害者の自立と社会・経済・文化その他の活動への参加を促進する法律〕が施行され、平成16年9月の精神保健福祉対策本部・改革ビジョンでは〔退院可能な精神障害者(約7万人)の社会復帰と住居支援体制の強化〕が謳われています。しかし、現状ではこうした在宅精神障害者(一定の自立能力がある方)の生活を支援する専門機関・施設が少なく、また精神障害者への偏見や差別の意識も依然として強く、多くの方が社会復帰のチャンスも与えられずにいる、という状態が続いています。このため、今後は「入院医療設備よりも地域的な支援体制の拡充」が急務といわざるを得ません。
■精神障害者社会復帰施設「福祉ホームひもろぎの園」の運営
ひもろぎグループではこの問題に取り組むべく、《医療法人社団 慈泉会》で運営してきた精神科系病棟を閉じ、外来クリニックとデイケア主体にシフト(平成16年4月)。そして《社会福祉法人 真徳会》の正式認可を経て、精神障害者社会復帰施設「福祉ホームひもろぎの園」の運営を開始(平成17年8月)しています。この福祉ホームとは、一定の自立能力がある精神障害者に生活の場を提供し、精神保健福祉士などの指導助言の下、生活技術訓練を行うアパート形式の施設です。また今後もグループホーム(共同生活タイプの生活技術訓練施設)や授産施設(働きながら生活できる住居)の開所・運営など、精神障害者の本格的な社会復帰を支援する福祉事業を展開していきます。
■福祉ホームを社会福祉法人として運営する理由
精神障害者の社会復帰支援事業を行うには、偏見や差別を超えた地域社会の協力と支援が不可欠です。しかし医療法人という立場では利潤追求の新業態と誤解され、協力を得づらいことも事実でしょう。このため、ひもろぎグループでは「精神障害者のケアは医療の中で」という従来の常識を打ち破り、《診察・治療は医療法人、生活支援は社会福祉法人》との境界を自ら作って、学識者や福祉の専門家、企業経営者をはじめとする地域の皆さんのご協力とご支援を得やすい環境を整えたのです。日本ではまだ例の少ない、社会福祉法人による精神障害者の社会復帰支援事業に乗り出したひもろぎグループ。その志と今後の動向をどうぞ暖かい目で見守ってください。


